篠山城大書院 徒然日記


梅雨シーズンといいながら
すでに夏本番といってもよい日々。

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木陰にホッとする大書院

すずやかな音色で
涼をはこんでくれる風鈴

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王地山焼の風鈴
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丹波立杭焼の風鈴

ミュージアムショップでは
丹波立杭焼(陶器)と王地山焼(磁器)の
風鈴の販売を開始しました。

あなたの部屋にチリンとやさしい
陶磁器の音色をいかがですか


篠山城の曲輪内にある篠山小学校六年生のみなさんが
チャレンジされている「子どもボランティアガイド養成講座」。
今日は第三回目、前回に続く原稿作成の仕上げです。


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教室の入り口の可愛らしい人形

いつものように班ごとに分かれて
先生であるディスカバーガイドさんの指導を受けながら
自分なりのガイド原稿に仕上げていく。

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みんなで頭をひねって原稿を作成
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先生に質問しながら原稿をまとめていく

ガイド時間は三分が想定タイム
その時間内に言いたいこと、伝えたいことを盛り込む
先生に質問を繰り返してなんとかガイド原稿ができた。

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今日の進捗と次回の予定を確認する

これから、秋の発表会に向けて
ガイド原稿をもとにクイズを盛り込みパネルを作成する
まだまだこどもたちのチャレンジは続きます。
 


今日の丹波篠山は梅雨の合間の晴天、
篠山城大書院も陽光に映えていい感じです。

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二の丸庭園の芝生には
可憐な花を付けたニワゼキショウ(庭石菖)が
あちらこちらに咲いています。

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日本固有の花かと思えば、北アメリカ原産のアヤメ科の多年草、
日本に明治中期に渡来し、野生化した帰化植物です


本丸と二の丸を隔てる石垣のあたりには
色鮮やかにアザミ(薊)が咲いています。


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スコットランドの国花。美しい花だと思って触れると、トゲがあって驚かされる。
つまり「あざむかれた」から
「あざむ」、それが転訛して「アザミ」になったとか。
根は、山牛蒡として漬け物になるそう。


何気に足元に目をむければ
つい見落としがちな花々があちらこちらに。
そんな初夏の篠山城大書院に
のんびりといらっしゃいませんか。

城にとって飲み水の確保は、最も重要なことでした。

篠山城内には、本丸に「一の井戸」、大書院玄関西側に「二の井戸」、

そして、二の丸南西隅に「三の井戸」と三ヶ所の井戸があります。


「一の井戸」と「三の井戸」は岩盤を掘りぬいて作られた井戸で、

完成まで二年の歳月を要したといわれています。篠山城のある

丘陵は岩山だったことから、築城工事における「一の井戸」と

「三の井戸」づくりは大変苦労したと伝えられています。

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本丸の「一の井戸」
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二の丸の「三の井戸」

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大書院玄関西「二の井戸」

それに対して「二の井戸」は、掘ったものではなく

下から積み上げた井戸です。これは篠山城が築かれる前、

「二の井戸」のところは黒岡川が岩山に突き当たって

大きな渕を作っていました。その渕を三方から囲みこむように

石を積み上げて作ったのが「二の井戸」です。


・「二の井戸」概念図

井戸概念図


水面まで8m、水深7mを測り、埋もれた黒岡川の水脈が

強いこともあって、今も水をたたえています。


大書院のうち「源氏の間」に四点の瓦が展示されています。

これらの瓦は、
 大書院で使われていたものですか?
瓦の模様には、
 どのような意味があるのですか?

といった質問をいただくことがあります。

源氏の間瓦IMG_2416

答えは、「かつて篠山城で使われた瓦といわれています」
という、いささか歯切れが悪いものです。
復元された大書院の屋根は、建築当時の姿である杮葺となっています。
しかし、古写真や焼失した昭和十九年ころの屋根は瓦葺でした。
展示している瓦が、はたして江戸時代のものか特定はできませんが
それぞれ篠山城の大書院を飾るにふさわしい意味を持っています。
葵の瓦
江戸幕府将軍・徳川家の「三つ葉葵」紋の瓦
篠山城は徳川家康の命により、天下普請で築かれた城郭であり
初代の城主は家康の実子といわれる松平康重でした。
この瓦は、そのような歴史を雄弁に語ったものといえます。
青山紋瓦
篠山藩主青山家の定紋「無紋銭」の瓦
篠山城は松平三家、そして、青山家が城主をつとめました。
城内でもっとも格式の高い建物である大書院には
藩主家の定紋を描いた瓦も用いられたことでしょう。
桃の瓦
「桃の実」を浮き彫りした瓦
桃の実は、魔除け、強い霊力をもつ果実といわれます。
古代の中国では、病や邪気を払い、不老長寿の力を与えてくれる
「仙果」として珍重され、日本でも『古事記』にイザナギが
桃の実で危機を脱したことが記されています。
獅子牡丹瓦
「獅子に牡丹」を浮き彫りした瓦
獅子は百獣の王、牡丹は百花の王といわれ、動物と草花の王を
組み合わせた非常に豪華で縁起のよい文様。また、
「獅子に牡丹」の図柄は武将達に好まれ武具にも用いられました。

このように、展示している瓦の一つ一つに意味があります。
そして、それぞれ篠山城内でもっとも格式の高い建物であった
大書院にふさわしい瓦揃いといえそうです。
入館されたときには、ぜひ、瓦群をジックリご覧ください。

先月にスタートした「子どもボランティアガイド養成講座」。

前回、プロのガイドさんに篠山城、大書院を
ガイドしてもらった。そのなかから、自分がガイドしたい
ところを決めておきましょうという宿題が出してありました。

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今日の篠山城大手石垣

第二回目の今日は、その宿題、ガイド先の希望をみんなで出し合い
班ごとのメンバーたちが、自分がガイドしたいところを決定
それにしたがってガイドの原稿づくりにチャレンジ。

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前回の記憶と、その後、自分で調べた情報とを併せて
ガイド原稿づくり。分からないところやガイドの仕方などを
プロのガイドさんに質問しながら下書きが完成しました。

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次回は、班ごとのメンバーから出たガイド希望先の調整と
みんなが作成したガイド原稿の下書きをチェック、
それを踏まえてガイド原稿完成へのトライです。

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毎日、学校から間近に見える篠山城と大書院
さて、どのようなガイド原稿ができあがるか楽しみです。


先日、寄贈をいただきました八上城のジオラマを
篠山城大書院 虎の間に展示いたしました。

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甲冑なども製作されている 戦国の山城製作所 様が、
波多野秀治期、明智光秀による落城ごろの姿を想定して、
山上の主郭部分を中心に作成(縮尺は1/1500)されたものです。

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八上城の紹介パネルと併せて展示しました。
大河ドラマ「麒麟がくる!」を振り返りながら
戦国時代の山城の姿をご覧になってください。


今年の梅雨入りは統計を開始して以来、
1位、2位になるような異例の早さ。

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そのような梅雨の合間にのぞく晴れの一日、
若葉が一気に萌え立つように鮮やかな色を見せます

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天気予報では、好天気は来週まで続きそうな気配。
この季節ならではの清々しい表情をみせる
篠山城大書院へ、ぜひお運びください。

聖火リレーに伴い5/23(日)より篠山城最寄りの駐車場である三の丸西駐車場の利用が制限されます。
ご不便をおかけいたしますが皆様のご理解のほどお願い申し上げます。
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  ※5/24(月)は聖火リレーの実施による交通規制に伴い終日、篠山城城跡内へは
   ご入場いただけません。

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