篠山城大書院 徒然日記

2021年09月

「子どもボランティアガイド養成講座」五回目。
新型コロナ「第五波危機」、夏休みなどがあって
六月以来、二か月以上ぶりのガイド練習となった。

今日は前回に続いてガイド練習の二回目
久しぶりの練習というこもあって
六年生のみんなのガイドや「如何に?」であった。

19956
二の丸
をガイド
19962
大書院、孔雀の間をガイド
19977
二の丸庭園をガイド

5班に分れたこどもたち、いささかつまづくところもあったが
なんとか、予定のガイド練習を終えることができた。

青山神社と本丸をガイド

練習が終わったあとの反省時間では
 ・声が小さかった
 ・原稿を見ながらガイドした
 ・観光客への思いやりが足りなかった
 ・早口でしゃべってしまった
など、各班、修正すべきところも少なくなかったようだ。

次の練習は10月の上旬に二回、行ったのちに
オープンスクールで練習の成果を家族に披露する。
そして、十一月、本番のガイドとなる。
さらに練習を重ねて、悔いのない本番ガイドを迎えてほしい。


あの暑かった夏の日々がウソだったかのように
朝夕、涼しい日が続いています。

篠山城、大書院も木々の落葉が始まり、
ポツリポツリと彼岸花も咲き始め
なにやら秋の気配が濃くなってきました。

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二の丸の落ち葉

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本丸天守台と彼岸花
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秋の雲をまとった高城山(八上城)、本丸天守台より

暑さ寒さも彼岸までというように
今週末、暑さが戻ってくるとか・・・。
それが過ぎればお彼岸、本格的な秋の到来。

今月末まで、緊急事態宣言が続きますが
十月になれば丹波篠山は秋本番となります。

篠山城大書院では、スタッフ一同
みなさまの来城、来館をお待ちしています。 


篠山城の大手は二重枡形虎口として知られ、
登って二つ目の枡形右手石垣に「亀甲型の石」があります。

IMG_2386_二重枡形
一の枡形から二の枡形へ

城の石垣には「鏡石」と称される
大きな石が組まれる事例が多くあります
大坂城、名古屋城、熊本城、上田城、竹田城などなど
多くの城郭の石垣に見ることができます。
「鏡石」は、城主の権力の象徴であるとか
石工職人が技量をアピールしたものなどといわれます。

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大坂城で一番有名な巨石「蛸石」。表面積が城内で一番広い36畳敷きという。
はじめての大坂城観光スポットガイド https://oosakajyou-kankou.com/24honmaru.html

篠山城の場合、天下普請、突貫工事で築城されたこともあって
目を引くような大きな「鏡石」は見当たりません。
そのようななかで「亀甲型の石」は異彩を放っています。
その大きさから「鏡石」とは思えませんが、
何か篠山城を鎮護するために組まれたようにも見えます。

IMG_3381_亀甲石
二の枡形石垣の亀甲型の石

ところで、「亀甲」型は亀の甲羅の模様を象ったもので
亀は鶴と並んでめでたい動物とされ、古来より尊ばれてきました。
また、易学において亀は「玄武」に位置づけられ、
北方を鎮護する霊獣としてもおおいに尊重されました。

四神相応図
篠山城大手二の枡形の「亀甲型の石」は
櫓門があったころは見えない場所にあることから
篠山城の北方を守護する「霊石」として
大手最後の守りとなる
二の枡形に密かに配置されたものかも知れません。


篠山城の石垣を構成する多くの石材群、
一つ一つを仔細に見ると、深い意味があるような・・・。

この秋、篠山城の石垣をご覧にいらっしゃいませんか。
スタッフ一同、皆様の来城、来館をお待ちしています。

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