かつて、篠山城南濠には一面に蓮が咲き誇り
夏の風物詩として観光客、市民の目を楽しませていました。
ところが、2005年ごろ、突然に消滅!
原因は謎のままで時が経ちましたが、地元の小学生より
「蓮を復活させて」という意見が出されたことをきっかけに
市は独自に調査を進め復活への取り組みを行いました。
そうして、2019年、南濠に蓮の花が開花しました。
以後、毎年、株を増やし今ではかつての八割まで復活を遂げました。
篠山城南濠の蓮は「篠山城蓮」という固有種で、
花弁が少なく大ぶりな花をつけるのが特徴となっています。
「篠山紅蓮」とも呼ばれていましたが、
京都花蓮研究会の金子明雄氏が2001年に「篠山城蓮」として
記載されていたことから「篠山城蓮」に表記が改められました。
さまざまな取り組みの末に、篠山城南濠に復活した「篠山城蓮」
濠一面に葉を広げ、次々と花の開花が続いています。
花の見ごろは八月の中旬まで続きます。
大書院に拠られたその足で、南濠の蓮を楽しまれてください。
(みんなで伝える 篠山城の歴史 篠山城大書院スタッフ)